不眠症外来
一口に不眠症といっても、不眠のパターンによって
1.入眠困難 いわゆる寝つきが悪くて困るタイプ。布団にはいってから眠りになかなか入れずにあせったり苦しむ。 2.途中覚醒 夜中に何度も目がさめて困るタイプ。 3.浅眠 眠りが浅くて、熟睡した感じがない。また夢を何度も見て疲れがとれない。 4.早朝覚醒 明け方に目が覚め、その後朝までもんもんと過ごす。 5.昼夜逆転 昼と夜とが逆になり、夜ずっと起きていて昼間寝ている生活になってしまっているタイプ。
の5タイプに分類することができます。このタイプによって、効果のある薬や治療法が異なります。
また、不眠症の原因には、
a.うつ病性不眠 抗うつ薬が奏功する。しかし、再発を防ぐために本人の生活や行動のパターンに対する指導が必要。 b.神経症性不眠 神経質性格に対する精神療法が必要。森田療法が奏功する。 c.睡眠周期のずれこみ 登校拒否、大学生のアパシー、出社拒否症などに伴なうもので、昼夜逆転が多いので、昼間の生活スケジュールを確定することによって改善する。 d.心因性の不眠 いわゆるストレスによる不眠である。睡眠導入剤を使うが、もとのストレスに対処するためのカウンセリングが必要となる。
の4つがあります。これは適切な治療の方針を決める上で専門医の詳しい診断を要します。