不安神経症
   

  不安神経症とは、パニック障害とも心臓神経症ともいわれ、次の2つの症状から構成されます。
  

  1. 不安発作(パニック発作)
      
     動悸、胸痛、窒息感、めまいなどが突発的に起こり、同時に死の恐怖や発狂する恐怖
    を感じる。発作は数分間でピークに達してその後消腿する。
    1度だけのこともあるが、通常短期間に数回くりかえすことが多い。
    心電図等の循環器の検査には異常は認めない。
      
  2. 予期不安(2次的不安)
      
     不安発作に対する不安が強くなり、電車やバスに乗れなくなったり、外出がいやになったり、
    床屋や美容院、会議などの長時間そこにいなければならない場所が不安になったりする。
    予期不安が重症になると、行動範囲が著しく制限され、家から出られなくなったり、
    日常生活(例えば入浴など)が困難になることもある。
      
     

   不安神経症(パニック障害、心臓神経症)は、生理的な要素が強い不安発作と、
  心理的要素が強い予期不安とからなっています。
   そのために発作の出現しやすい急性期には、抗不安薬等の薬物療法が必要となり、
   準急性期〜慢性期の予期不安に対しては、心理的な治療が必要になります。