うつ病のリハビリテーション

 

 うつ病の抑うつ気分、意欲低下、不眠、食欲不振等は薬物療法と休養によって、普通は3ヶ月

程度軽快します。 しかし、その後しばらくの間は、特有の疲れやすさ、無理がきかない状態、

不安感など残っていることが多いのです。

 このときに一見すると病気になる前にもどった様に見えるために、無理をして、再発・慢性化

など陥ってしまう例も まま見られます。

 これを防ぐためには、職場復帰の段階で、治療担当医、職場の健康管理室、現在の職場

との間での緊密な連携や、職場復帰プランの作成、職場復帰に対する専門カウンセラーによる

カウンセリング等が必要になります。

 これらの援助を数ヶ月から1年程度行なうことによって、職場復帰はずっとスムーズに進んでいきます。

 またすでに再発をくりかえしたり慢性化している場合にも、薬物療法の見直しとともに、これらの

職場復帰プランを利用したり、専門のカウンセリングを受けるとその状態から抜け出す事が可能になります。