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強迫神経症

強迫神経症とは、強迫観念と強迫行為を症状とする神経症です。

 強迫観念とは、自分でもそんなことはありえないと思っていても頭に浮かぶ、不安感を呼びおこすような観念で、 強迫行為とは、その不安を打ち消すためにばかばかしいと思っていても、つい繰り返してしまう行動です。

疾病恐怖、不潔恐怖

 

AIDSその他の感染症に対する疾病恐怖、汚染されたものに対する不潔恐怖などがあり、そのために手を洗ったり、物を拭いたりする強迫行為を伴います。

確認強迫、不完全恐怖

 

鍵、ガスの元栓、電気のスイッチ、コンピューターの電源などが気になり、しめ忘れ、消し忘れが気になって何回も確認してしまったり、仕事上の計算ミスや機械の点検などが気になって何回もやり直したりするものです。

加害恐怖、罪悪恐怖

 

 自分の行為が人を傷つけてしまうのではないかと気になり、 外出や行動が制限されたり身動きがとれなくなってしまう、例えば車の運転をしていて人を轢いてしまったのではないかと何回も戻って確認してしまう加害恐怖や、自分がよこしまな考えを抱いたり、悪いことをしてバチがあたるのではないかという強迫観念と、その考えを打ち消すために自分で決めた儀式をくりかえす罪悪恐怖、讀神恐怖などがあります。

治療

  まず薬物療法で不安を軽減しますが、強迫観念の不安で、強迫行為をくり返し、それがまた、強迫観念に意識を集中させて不安が強くなる、という悪循環に陥る人が多いため、薬物療法だけでは根本的解決に至らないので、森田療法等の行動を中心とする精神療法が必要となります。
 また一部の強迫観念には、その人の生活歴や個人的な体験が影響を与えている場合もあるので、洞察的精神療法の併用が有効なこともあります。