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SAD社会不安障害 Social Anxiety Disorder

SADとは

    対人関係や社交の場面で、自分が恥をかいたり、不安症状を示したりするのではないかと
「強い不安やおそれ」を抱き、予期不安や回避行動により、毎日の生活や仕事に支障をきたしてしまう病気です。

   症状:「強い不安」により、緊張や自律神経亢進による症状が出現し、それを人におかしく思われるのではないかという不安も加わることが見られます。

  ・手足の震え、息苦しさ、動悸
  ・赤面、発汗、めまい、吐き気
  ・声がふるえる、声が出なくなる
  ・頻繁にトイレにいきたくなる  など

不安を感じる場面:

(1) 自分が発表するという場面はもちろんのこと、ゼミや会議など、 他の人がいる部屋に入ることも注目されることに不安を感じたり、人前で電話をしたり、 話をするのも声がふるえるのではないか、変だと思われるかもしれないと緊張する。

(2)趣味のサークル、PTA等で、行っても恥をかくだけではないかと不安になり、集会やサークルに参加できなくなる、行っても緊張して発言できない。

(3)レストラン、喫茶店、居酒屋等で飲食をする。:
 人前で緊張して食べられなくなり、それを変に思われるのではないかとさらに緊張してしまうという症状です。のどがつまったようで、固形物が食べられない、スプーンやナイフが緊張してふるえてしまう、など身体の緊張症状がみられる場合もあります

(4)書痙・ふるえ恐怖といわれる症状だけでなく、職場や学校など、人前で仕事をしたり字を書くことに不安を感じる場合もあります。

☆10代半ばから20代前半での発症が多く、思春期の課題(それまで属していた環境の変化や親からの脱備給により生じる対人的敏感さとアイデンティティの確立)とも関連があり、自己愛の傷つきによる症状とも考えられ、回復可能性は高いです。
しかし治療されないまま遷延した場合、社会と接触したり、対人関係で得られる体験が限られますので、その方の可能性を狭めてしまうことになり得ます。

☆SADという名前が知られるようになり、症状の記述が一般的にもあてはまるような
記述も多いため、自分もSADではないかと気になさる方が多くなっています。 不安を多少感じても、避けずに、日々を送れるようでしたら大丈夫です。ご心配でしたら 信頼できる専門家の診断をお勧めします。 治療法:薬物療法のみでなく、薬で過敏さや不安・緊張を弛めながら、状況に直面していくことが必要です。 対人恐怖や不安神経症への有効な治療法である森田療法や、 性格のタイプ別に 克服の仕方をアドバイスする>カウンセリング(認知行動療法、自律訓練法、生活改善指導等)をおすすめします。