更年期外来
 

 

 40代〜50代の女性が、ほてり、動悸、不安、めまい、頭痛、手足の冷えなどの、いわゆる不定愁訴を訴える時に、更年期障害との診断がつけられることがよくあります。本来の意味は、閉経期前後の数年間に卵巣ホルモンの低下によって生ずる婦人科の疾患です。しかし、この不定愁訴の中には、ホルモン療法によって改善しないものもあります。
  この場合には、心理的なストレスや軽いうつ状態、神経症などの精神的な問題が背後に隠れていることが覆いのです。
  
  このような場合には、病型によってそれぞれ治療の方法が異なりますので、専門医の面接や心理テストを通じての、原因の診断が必要となります。
  そして、ストレスに対してはカウンセリングが必要ですし、うつ状態がある時には、抗うつ薬などによる薬物療法も必要になります。また、神経症的な不安に対しては、抗不安薬や精神療法が効果をあげます。病型によっては漢方薬が奏功することもあります。